名前は既に在る。
どこで生まれたかなんて訊(き)いてどうする。
何でも腹黒い紫色した
隣の人の威勢が
やけに良かったことだけは記憶している。
我が輩はここで初めて
大喜利(おおぎり)といふものを見た。
而(しか)も後で聞くと
それはこん平という
六名の中で尤(もっと)も獰猛な種族であったそうだ。
笑点というのは度々
腹を抱えて笑い転げてしまうという話である。
然(しか)し黄色の人間は
ダジャレばかりでオチは読めていたから
別段面白いとも思わなかった。
~中略~
酌(しゃく)っていうのは、
座布団運びに通ずるものが
あると思うんだなぁ...
from 恐妻家の旦那